過去記事裏話 -応用化学科 橋本教授-

東大生協で最も売れている東大開発商品はご存知ですか?

答えは光触媒シートです。なんと光をあてるだけで防臭が出来るシートです。
中には酸化チタン(TiO2)という物質が使われています。

酸化チタンには、光が当たってエネルギーをうけることで、化学反応を起こりやすくさせるという性質があります。これが光触媒と呼ばれるものです。酸化チタンによって、においの原因物質の分解が起こるようになるので防臭出来るのです。


応用化学科の橋本和仁先生は酸化チタンに代表される光触媒研究で多くの研究成果を発表されており、すでに実用化されているものもあります。防臭効果のある光触媒シートはその一例です。


さて、光で起こる反応で究極とも言えるものはなんでしょうか?


植物が行っている光合成が挙げられると思います。太陽の光を当てるだけでエネルギーがいくらでも出てくる。夢のような話ではないでしょうか。
「光からエネルギーを 〜人工光合成への挑戦〜」(Ttime! vol.31)こちらからです。


興味をもたれた方に先生の本も紹介しておきますね。
図解が丁寧で分かりやすい本です。

光触媒のしくみ (入門ビジュアルサイエンス)

光触媒のしくみ (入門ビジュアルサイエンス)

 
(いよき)