テクノサイエンスカフェ第8回(終了)

こんにちは!!
工学部広報アシスタントの花村です。

報告が遅くなってしまいすみません(>_<)
2012年7月29日(日)、
テクノサイエンスカフェ「スマート材料」が開かれました。


まずは吉田亮先生(マテリアル工学科・マテリアル工学専攻)のご講演。
(吉田先生の研究室HPはこちら)
「ゲルとは何か?」というイントロに始まり、
「周囲からの刺激に反応する」まさに「スマート」なゲルについて
お話を聞きました。
皆一生懸命聞いていました。メモを取っていた子もいっぱい!


後半は学生企画「君も材料コーディネーター」と称して、
3つの材料にふれあいました。
当日使用した材料一式。


1.吸水性ポリマー
紙おむつなどに使われているためご存知の方も多いと思います。
ご覧のように、水を吸って何倍にも膨らみます。

この水を吸ったポリマーに食塩をかけるとどうなるでしょうか??


「水を出す」「野菜に塩ふった時と同じ」
当日参加してくれた子どもの中には、こんなふうに
答えをズバリ言い当ててしまう子も・・・。
ちなみに参加者は皆、小学校高学年〜中学生。
言い当てた子、すごい!!


2.テトラPEGゲル
テトラPEGゲルとは、
酒井崇匡先生(バイオエンジニアリング専攻)が開発された
「面白い性質」を示す材料です。
・・・面白い性質とは?
こちらから動画をご覧になれます。
※再生にはQuick Timeが必要です


従来のゲルは、高分子網目構造が不規則になっています。
これを規則的に結合させることに成功したのがテトラPEGゲル。


当日はなんと開発者の酒井先生ご本人にもご来場いただきました!!
新しい材料とその開発者に出会う、という
普段なかなかできない経験が出来ましたね^^


3.温度応答性ポリマー
室温では透明なゲルが、お湯に入れると・・・
なんと濁ってしまいます。

その秘密は、ポリマーに共存する親水基と疎水基、つまり
水によくとける部分とそうでない部分です。
室温ではまざりあっていた部分が、お湯に浸すと
疎水基同士で集まろうとします。



どの材料も、厳密な説明には高校や大学の理科の知識が必要なのですが、
大学生スタッフが図も交えて易しく説明していました。


3つの材料にふれあった後は、「コーディネータータイム」と称して
これらの材料で何ができるか、大学生スタッフと一緒に意見を出し合いました。


中には大人顔負けの名案を編み出す子もいて、
「全然意見が出なかったらどうしよう」などという企画当初の不安はどこへやら。
マテリアル(材料)工学科の学生である私も、
子どもたちに負けてられないなぁと思ってしまいました。



実は、2ヶ月後に発行されるTtime!12月号は「マテリアル特集」で
ゲルのお話も出てきます^^ どうぞお楽しみに!

(はなむら)